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zoom RSS 大猫平 1857M 黒部(毛勝山) 山系・立山>剣岳 2003.5.3.

<<   作成日時 : 2014/12/18 17:19   >>

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大猫平と剣岳。


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起点(760P東約1KM)・931>1019・尾根取り付き(取水口下流橋記号右岸)・1029>1124・1135m地点・1144>1300・1400P>1341・1465m地点・1403>1510・1640m地点・1517>1649・1795m地点(雪壁基部)・1700>1722・大猫平1857P>1749・B.P.(♡形の等高線内)・535(5.4.)


 毛勝三山の一座猫又山が、早月川と片貝川を分けるように富山湾へと向けて分派した長大な尾根は、東芦見尾根と呼ばれているが、その猫又山の西に隣接した鬼場蔵2055.5Mが、東芦見谷と大ブナクラ谷を分けるように南に分派した急な尾根は、1857P辺りで台地状を呈していて、冬季は小丘うねるうっとりするような雪原となり、夏季は池塘点在する高原となる。この別天地が、大猫平である。
 この大猫平は、馬場島から白萩川、ブナクラ谷と渡り、ブナクラ谷取水堰堤南の広場から大猫新道に取り付くと、1400Pを経て辿り着いた。ここでビバークし、翌日、猫又山を往復。帰路は、大ブナクラ谷下った。
 山中一泊で一挙に毛勝三山を登ってしまおうと計画し、馬場島760P(「試練と憧れ」の石碑)東約500mの地点から林道を歩き、大猫新道起点から尾根に取り付くと、いきなり胸を突く急登。カタクリ、エンレイソウと咲く中、雷光形を切って登ると、1000m辺りから巨スギ点在する中、イワナシ咲き、雪田が散見。するとそのうちルートから逸れるようになり、随所でクライミング同然となった。トラロープを見つけると、その都度ルートに戻ったが、重い荷物に枝が邪魔で、疲労困憊した。だが、振り向けば、いつも剣の雄姿。
 これに励まされて登ると、1400P直下からはアイゼンを履いたが、間もなくブナが現れると、雪が消えた。アイゼンを脱いでさらに攀じると、1500m辺りからまた雪。1530m辺りで平らな岩の縁を通ると、黒木が現れ、1640m辺りに差し掛かると、手前へ盛り上がったような、比高20m程の雪壁。再びアイゼンを履いてこれを攀じると、樹林の中で岩場。またアイゼンを脱ぎ、岩角やら、根やらを頼りに攀じ登ると、すぐ急なガレ場。ここはトラロープなしでは登られなかった。
 1795mで下部が垂直に近い雪壁。これは膝が閊えて取りつかれず、とうとうその場によたよたともたれ込んだ。ビバークするにしても、1640m辺りまで戻らねばならず、もう不安に押し潰されそうであった。残雪期は、谷に有理。ルート選択を誤ったと思ったが、左の大出しでは、ブロック雪崩の音が連続していた。座る場もないので、足を突っ張ったまま休んでいると、この雪壁がなんとか攀じられそうに思えて来た。
 巧みに、かつ小刻みにステップを切って、じりじりと攀じると、行く手に青空が見えて来たが、同時にまだ急な尾根が続いていることが分かって緊張した。滑落の恐怖に耐えて、木立ちの無い急な尾根を登ると、やがて勾配が緩み、シラビソ点在する雪原がうねる大猫平の末端に出た。剣、大日連峰、そして雪稜となった東芦見尾根にグルリと囲まれた、これぞまさしく別天地。
 翌朝の凍結が心配でならなかったが、疲れ果てたぼくたちには、大猫山が落とす尾根が、絶望的までに急に思え、ここでビバークすることにした。茜色に染まり行く剣、暮れ泥む中になお剣を眺めながら夕食を済ませ、滴るような満天の星空の下で眠った。
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白萩川を渡る。目の前の緑に覆われた尾根に取り付く。右奥は、赤谷尾根。
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ブナクラ谷をこんな仮設の橋で渡る。これが無いと、渡渉は極めて困難。
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巨スギ点在する中、大猫新道を登る。
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振り向けば、いつも剣の雄姿。
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大猫平を行く。
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左前方に大猫山を眺めながら、大猫平を行く。
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そしてついに、ここでビバークすることに決定。

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