猫ヶ洞 1065M 3等三ツ又 横山(美濃川上) 山系・伊吹山>金糞岳 2019.3.31.

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帰路。山頂稜線、最高点北東から行く手にオオダワ1067.6M(右手前)と戸粕1076.8M。


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起点(神又谷出合冬期ゲート)・822>925・三ツ谷出合>930・尾根取り付き(アイゼンデポ)・942>955・三ツ谷左岸尾根600m地点>1109・895mの棚(大福デポ)・1118>1224・3等三角点三ツ又1065.4M・1333>1408・895m棚>1443・三ツ谷左岸尾根600m地点>1450・尾根取り付き・1458>1546・起点


 「猫ヶ洞」は俗称で、「白倉山」の俗称もあるが、山頂に埋設された3等三角点の名は、その所在地名から採って、「三ツ又」。ごくありふれた名である。この猫ヶ洞は、近江は金居原と美濃は川上とを結んだ八草峠の北、近江、美濃国境に跨る土蔵岳の北西尾根続きにひっそりと佇む深山である。
 土蔵岳経由は野暮。エレガントなルートを模索し、坂内川の神又谷出合から神又谷を遡ると、三ツ谷との分岐からブナ林の中、尾根で往復した。
 天気予報が終日「くもり」だというので出掛けたが、坂内川を遡るようになると、重苦しく雪雲が垂れこめて来た。神又谷出合の冬期ゲートから神又谷左岸に治山運搬道を辿ると、50m余り先に地図の堰堤。道はここで終わっていた。
 釣り師の踏み跡を拾って高巻き、堰堤上流側で谷身に降り立つと、いきなり脛辺りまで沈んで幅10メートル程をジャブジャブと渡渉。振り向くと、唖然とした皆の顔が可笑しかった。
 連続して渡渉し、左岸の川原を行くと、行く手にまた地図の堰堤が現れた所で、またジャブジャブと渡渉。右岸には廃道がすでに復活していたが、この渡渉で靴の中に水が入った。「靴下を絞りたい!」、とマッサン。素知らぬ顔してそのまま前進すると、堰堤上流側で、南から大きな支谷。この辺り、廃道が流出していて、谷は一瞬ゴルジュの様相。
 間もなく復活した廃道で778Pが放射状に分派した様々な尾根を回り込んで行くと、やがて778P北西、560m地点で谷が神又谷と三ツ谷とに二分。ここで三ツ谷を渡渉し、その左岸に廃道を辿ると、間もなく道が流出していた。ここにアイゼンをデポし、幼、低木を躱しつつ、西へ急な斜面をよじ登ると、北から小尾根が出合う600m地点で前述の谷を二分する尾根に乗った。
 幼、低木散在するブナ林の中、この尾根を南西に登ると、所々で幹に食い込む境界見出標と苔生した標石。途中、三ツ谷に地図の貯水池。そのうち霰が降り始めると、以降、それが断続的に降ったりしたが、稀に青空も覗いたりした。
 720m辺りで雪田が現れると、790m地点にブナ巨木と幹にウロが出来たミズナラの老大木。820m辺りから雪田が大きくなると、そのうち雪を踏んで登るようになり、マンサクが咲く脇を通ると、時折霧が取れて、周りに山並みが現れたりして、期待に胸が膨らんだ。895mの棚で一休み。ここに遅れているマッサンのために大福餅をデポ。脇の雪面にマーキングした枝を突き刺して・・・。行く手には、本ルート随一の壁。
 、ブナ巨木脇からその壁をよじ登ると、950m辺りから東側が雪稜となり、970m辺りから勾配がやや緩むと、全面雪となって南西へ登るようになり、1010m辺りから雪原となって開けると、北東に戸粕1076.8M。その右奥に蕎麦粒山。東には大ダワ1067.6M。そして来し方北に黒壁と烏帽子、と素晴らしい眺め。
 1030mで登り詰めて山頂稜線となると、そこに立ち枯れの大木。この脇からはさらに大きく展望が広がった。その展望を背に西へ棚状の雪稜を辿った後、東側に雪庇が発生した尾根をゆるゆる登ると、ブナ疎立する中で、本ルート最高点の1070mコブ。
 再び降り始めた霰の中、南西へゆるゆる下り、わずかに登り返すとそこが近江、美濃国境で、雪面上に出ていた保護石脇を掘ると、雪の下10センチメートル足らずの所に3等三角点三ツ又が現れた。風雪強し。微細な南東尾根に入って設営の準備をしていると、漸くマッサンが到着した。タープを張って昼食。マッサンは、どうやら大福に気づかなかったようだ。
 断続的に霰降る中を下山開始。滑りに滑ってようやく谷に降りると、ぼくたちを待っていたのは雨。途中、雷まで鳴って、過酷な締め括りとなった。
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高巻いて、堰堤上流側で谷身に降りる。
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すると、いきなりジャブジャブと渡渉。
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大ダワからの険しい尾根が現れると、その手前で南から大きな支谷が出合う。
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その支谷が出合うと、一瞬谷はゴルジュの様相を見せるが・・・。
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ブナ大木、巨木点在する中、神又谷と三ツ谷とに二分する急な尾根を登る。
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ブナ大木脇から本ルート随一の急な尾根を登る。
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稜線間近で雪原となると、北東に戸粕1076.8M。右奥は蕎麦粒山。
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戸粕の右手前は、大ダワ1067.6M。
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 マンサクが咲く脇を通って山頂稜線へ。
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山頂稜線に出ると、立ち枯れ大木脇から黒壁山。右は烏帽子山。
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その黒壁のアップ。手前へ落ちる谷が、鳥ヶ東谷。
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3等三角点三ツ又を、雪の下から掘り出す。
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最高点1070mコブまで戻る。
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展望の稜線を帰る。
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滑りに滑りまくって激下り。
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そのうち霧が立ち込める。
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同上。
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三ツ谷の貯水池。
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最後の堰堤手前、連続してこの後二度渡渉。
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雨の中、渡渉。この後、最後の渡渉。

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