番外2・古天庵 953M 4等 妻籠(南木曽岳) 山系・空木岳>安平路山 2019.12.21.

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990mコブ(関電須原大井線鉄塔18)から、中央アルプスの大観。


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起点(坂本平古典庵跡)・852>947・島の橋646P・949>1047・840m小棚・1053>1115・950m鞍部・1117>1128・990mコブ(関電須原大井線鉄塔18)・1236>1253・4等古典庵東の鉄塔20分岐>1348・起点


 戦国の昔、関ヶ原の戦に敗軍となって、木曽路へと落ち延びて来たかなりの上将の一人が、与川は坂本平に庵を開いて世を忍ぶ身となったが、やがてそれから慶長19年(1614年)の春、大坂夏の陣に馳せ向かうまでの十余年間、その元武将を主として古典庵が存在した。「木曽路」(沢田正春 著、木耳社 S.41.4.10.刊)によれば、その坂本平の与川対岸、高曽根山山頂から覗いた月は、やがて黒々と立ち並ぶ頂の木立を次々に抱きかかえ、最後にはそれを雫のように落として山を離れていく様、これが与川観月の趣である。坂本平は古典庵から眺められる、この「男性的で、山の端を音を立てて凄まじく差し上る月は、「与川の秋月」として江戸中期、尾張藩書物奉行の松平君山によって、「木曽八景」のひとつに定められた。これと相前後して、「木曽路にて   さむしろに 夜かたしきぬばたまの さ夜ふけ方の 月を見るかも」、と詠んだ良寛の歌碑が、古典庵跡の高台の一角に立っている。
 これで三度、点名・古天庵を訪ねることになったが、今回は、前述の古典庵跡を起点に与川を旧中山道で遡り、それを島の橋646Pで与川右岸へ渡って離れると、北約250mの所から、尾根を北へ登って稜線に出た後、林道を使って登頂。帰路は、その南尾根を下って起点に戻ったが、掘割状の道が、尾根に絡んで付いていた。点名・古天庵と野尻城山の間の高台は、かつて与川の採草地であったし、胡桃田の深谷さん(元営林署の職員)の話によれば、与川の村はすべて、野尻の寺の檀家であったことから、これは、根の平峠に次ぐ、野尻、与川を結んだ有力な道であったに違いない。そしてこの点から、木曽氏の一族三留野家範の係累の与川俊範が、住僧として営んだとする古典庵の伝承は、少し怪しい。
 島の橋646Pで与川を渡り、実線を北進すると、約250m先で北から落ちる尾根。けもの道を拾って少しよじ登ると、690m地点で用水路を横断。小笹の林床の明るい雑木林の中を登ると、710m辺りでどこからともなく尾根に絡む山道が現れた。道はそのうち曖昧となったが、なお続くけもの道。
 840mの小棚で南東から小尾根が出合うと、東雑木林、西ヒノキ林となり、890m辺りから公社造林となると、全面ヒノキ林となって、所々で尾根に絡む窪んだ道。920m辺りから右山で北西へ巻き登ると、960mコブ西、950m鞍部で稜線に出た。北自然林、南ヒノキ林で西へ急登すると、990mコブ(関電須原大井線鉄塔18)からは、目くるめく中央アルプスの白き大連嶺。もちろん、声を裏返して歓声を上げ続けた。ここで昼食。
 以降、送電線の巡視路。南に下ると、稜線に絡んで延びる林道に出て、4等三角点古典庵東から南尾根に、小笹の林床の明るい雑木林の中、落ち葉ふっかふかで幅広の巡視路を送電線下に下ると、710m辺りで西側の谷に降りたところで植林の中の倒木帯となって、下降困難となった。
 以降、東側の尾根を下ったが、最後はイバラ、ツル交じりの激烈な藪となって、古天庵跡北側のグランドに跳び出した。


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古天庵跡から与川流下する先に伊勢山。


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古天庵跡の佇まい。後方の山は、「与川の秋月」が昇る高曽根山。


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与川を中屋橋で左岸に渡って、旧中山道に入る。


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冬枯れの雑木林の中、旧中山道を行く。


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旧中山道の桟橋を行く。


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島の橋646Pに差し掛かる。行く手、中央の尾根を登る。


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島の橋から取り付きの尾根へ。途中、気づかずに通り過ぎてしまいそうな石仏が・・・。


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小笹の林床の、明るい雑木林の中を北へ登る。


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990mコブから中央アルプス。左から空木、南駒、福栃山。仙涯嶺の手前は、3等三角点合ノ沢。


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同上ポイントから木曽駒連峰。右手前は、糸瀬山。


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ここで昼食。


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4等三角点古天庵南尾根の明るい雑木林の中、信じられないほど美しい巡視路を辿る。


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鉄塔20への巡視路を分けると、尾根に絡んでうねる道となる。


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下るにつれて、ツガ、モミ主体の鬱蒼とした森となる。


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