細沢ノ頭 1241M 4等 木曽福島(木曽福島) 山系・鉢盛山>鎌ヶ峰 2019・12.28.

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細沢の沢名由来の狭隘部に、滝が現る。ここで進退窮まりかけた。


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起点(中沢7号橋北約100mの細沢出合)・853>1056・城山国有林境界1120m棚・1105>1134・4等三角点細沢(御料局三角点)・1138>1158・1276P>1247・大岩基部(1140m)・1333>1358・1115P・1400>1430・オリツケ出合(955m)・1433>1506・起点


 細沢ノ頭は、福島城山の西の尾根続きにあって、その末端部を占める山で、中沢二又の600m余り下流で出合う細沢の源頭部の一角を成す。
 この山は、細沢を遡り、1000m地点から尾根に取り付いて東へ登り、稜線に出ると、これを東北東へ辿って登頂。帰路は、最高点の1275Pから細沢右岸の尾根を下り、1115Pからそれを離れると、上中沢、菅沼間で車道に出たが、ルート中にちりばめられた岩記号からの展望は、大きく期待を裏切った。ただ細沢は、沢名由来の狭隘部に滝が連続し、相変わらず沢装備をしていなかったぼくたちを、震え上がらせた。
 かつて、北は東山道藪原は鳥居峠に、東は中山道岩郷村は神戸に、西は日和田の長峰峠に、南は美濃信州の三浦山に、それぞれ涅槃門、発心門、菩提門、修行門と、御嶽四門が設けられていたが、その一つ、御嶽遥拝所の標識が立つ神戸から元橋で、木曽川を渡って王滝川に入ると、すぐさま川合から支流の中沢川に入って遡った。下中沢の奥、水線が引かれた北東からの支谷が出合う所には、町の清掃センターがあって、さらに中沢川を西へ遡ると、小橋が二つ連続した先で、入口が岩記号で塞がれた細沢が出合った。脇に「城山国有林」の立て看板。ここから入渓した。
 ヒノキ林の中、左岸に河岸段丘状の帯を辿って北東へ遡ると、谷が北へ向いたところで行く手に滝が覗いた。近づくと、水流は乏しく、落差も小さく、越すのは容易と思われたが、いざ取り付いてみると、ステップ、ホールドともに乏しく、しかもつるつると良く滑った。それでもどうにかよじ登ると、詰めで滝側に掴むものが一つ不足した。膝を使い、フリクションを効かせ、かろうじて落ち口に出ると、「その先はどうなのよ~!」と、下方から女房。行く手には短い樋状の滑滝。「行ける、行ける!」、と返すと、いよいよ彼女の番。じりじりと登ってきたが、最後はやはり、手を差し伸べて、引き上げた。
 次のその樋状の滑滝は、予想外に難しく、途中で途方に暮れ、進退窮まりかけたが、滝側の溝に、右足のアウトサイドエッヂを食い込ませると、這いつくばって登り、かろうじて通過。だが女房は、やはり途中で行き詰まり、そこで強引に登ろうとして、づるっと一瞬滑った。とっさにラチェット式のストックを差し伸べ、引き上げ、手を差し伸べたが、「軍手が脱げそう!」と、それを握り返して彼女。どうにか彼女を引き上げると、次はきわどいへつり登り。岩壁に付いた土と落ち葉の堆積は薄く,脆く、弱気に支配されかけた身を奮い立たせてどうにか通過したが、問題は女房だった。「ロープを出して!」と、下方から彼女。移動して足場を確保すると、するするとロープを垂らし、彼女を引き上げたが、登って来て、「足の震えが止まらん!」、と彼女。
谷が北東へ向く1000m地点で滝が終ると、国有林のヒノキ林の中、のけ反るような斜面状の尾根に取り付いて東へ登ったが、上部はオーバーハングしているかのように見えた。途中、「まだ足が震えて、怖くて巻けん!」、と女房。それで気分転換に、ラミーチョコレートを齧ったが、これは過去何度かぼくたちを危機的状況から脱出させた方法であった。つまり、状況とは、現実に己を投射したものなので、己いかんによって、状況は悲観的にも楽観的にもなる。言い換えると、状況とは、主観的なものであり、客観的なものではない、と言うことである。
 1120m棚で漸く国有林境界に出ると、ほっとしたが、くつろぐには北西風が強かった。左国有林のヒノキ林、右ツガ、モミ大木交じりの自然林で、御料局の標石が続く稜線を東進すると、御料局三角点の北数メートルの所に、4等三角点細沢が埋まっていた。
 最高点の1275Pからは、ヒノキ林の真っ只中、細沢右岸の尾根に入って西進すると、1200mコブ北西の岩記号上端から、かろうじて御嶽の全姿。このコブの南から造林作業路が現れ、これを辿ってさらに西進すると、1140m鞍部南の日溜りとなった大岩基部で昼食。
 尾根に戻って歩き始めると、疎で丈高のササが現れ、北側がアカマツ主体の自然林となったが、1140mコブ、1120mコブと右山で巻いてしまうと、ヒノキ林の真っ只中で1115P。ここはもう安全なルートを、と言うことで、北へ、南へと尾根を分けて西進すると、1040mの小棚から藪っぽくなった尾根を北へ下った。左の谷は、オリツケ。右の谷は、アカニクボ。アカニクボ出合で中沢川右又を転石伝いに渡り、山間ののどかな田跡を登り返すと、菅沼と上中沢とを結ぶ車道に出た。


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細沢の狭隘部に現れた滝を登る。沢装備もせずに・・・。


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続いて滑滝を・・・


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へつり登るが・・・。
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ロープを出す羽目に・・・。


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ここで滝が終るが、足の震えが止まらず。


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国有林境界の稜線を、三角点へ。


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同上。


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山頂には、御料局三角点も・・・。


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前回(2009.1.18.)は、右から来た。


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1200mコブ北西の岩記号上端から、枝を刈って御嶽の全姿。


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大岩基部の日溜りで昼食。


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植林に続く、造林作業路を辿る。


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アカニクボ出合で中沢川を渡る。
 
 

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