番外・ドウの天井 1333M 2等上大須 能郷白山(下大須) 山系・能郷白山>左門岳 2020.4.19.

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1289P、山頂間に、度肝抜くヒノキの老巨木。


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起点(上大須ダム湖畔公園)・841>958・倉地谷川右岸850m棚北西端>1110・コゼイ谷分水界1110m地点(1121P北管理道出合)・1122>1130・コゼイ谷分水界1130m地点(下の管理道分岐)・1134>1145・コゼイ谷渡渉点(1065m)>1201・1289P源頭北東からの支谷出合(1120m)>1234・1289P南西尾根1200mの棚・1238>1302・1289P・1306>1339・2等点名上大須1332.7M・1412>1421・遊歩道起点>1502・コゼイ谷分水界1110m地点・1507>1513・倉地谷川への下降点(1055m)>1616・595m地点・1620>1717・起点


 ドウの天井は、屏風山脈の主稜左門岳が、明神山を経て南に分派した、根尾東谷川と川浦谷川の分水嶺から東へわずかに迫り出した山で、川浦谷川の支流箱洞、白河原洞、小ツゲ谷、大ツゲ谷、そして西ヶ洞谷川の支流大ヤマタ谷、コゼイ谷等々、数多くのドウ(洞、谷)の源頭に屹立することからこの名がある。
 この山は、2011.11.5.、秋酣闌の日に一度登っているので二度目。833pの北西尾根末端部、上大須ダム人造湖の湖畔公園があるが、その北東端が起点。前回と同じであるが、取り付きも前回と同じ、東約100mの倉地谷川出合。前回は、ここから倉地谷川を遡ったが、今回は、その右岸尾根を登って1121P北で稜線に出ると、1172Pの北側を回り込んでコゼイ谷を渡り、その左岸の尾根の1289Pを経て登頂。帰路は、前回の谷ルートを採ったが、倉地谷川出合に架かる小滝の前回の高巻ルートが見つからず、かなり難儀した。
 倉地谷川出合右岸には、水利施設。傾いて立つ「鳥獣保護区」の看板との間から南西尾根に取り付くと、出合に架かる小滝落ち口へと降り立つ前回のルートを探しながら登ったが、それが見つからず、比高約40mを立ち木やら、その剥き出す根やら、岩角やら、そしてなぜかロープやらを頼りによじ登ると、勾配がやや緩んだ所で古い木段が現れた。振り向くと、樹間越しにダム湖。振り仰ぐと、満開の梢を差し伸べるタムシバ。リョウブには、王冠状の新芽。どうやら道は、中電奥美濃水力発電所の巡視路のようであった。
 850mで登り詰め、尾根が棚状に南東へ向くと、一段と美しい森となって、華やかにアカヤシオ、タムシバ、シロモジ等が咲き、可愛らしくマルバノキに新芽。そのうちやせ尾根となると、途中、コウヤマキが林立し、シャクナゲが現れると、ちらほらと淡紅色の花も覗いたりした。ブナがある1050m辺りを倉地谷への下降点とし、ブナ疎立する中を中急登すると、1121P北、ダム管理道に待避所がある所で、西ヶ洞谷川の支流コゼイ谷との分水界に出た。
 前回は、ここからダム管理道を辿って登頂したが、今回は、分派する管理道で1172Pを回り込んで下ると、せせらぎのコゼイ谷を転石伝いに渡渉。そして管理道でこれを遡ると、1289P源頭の沢に取り付いて北東へ登ったが、直後に滝。窺うと、さらに上流にも滝が覗いており、ここはもうシロヤシオ、シロモジ等、幼、低木を分けて北へ右岸斜面をよじ登ると、ツガ、ヒノキの老大木林立する1200m棚で1289P南西尾根に出たが、登り勾配が出ると、身の丈有余のササを分け登るようになった。
 1289Pでそのササが消退すると、北へブナ、ゴヨウマツ、ツガ、ヒノキ等々、大木、巨木点在する棚状の尾根となり、そこになんと踏み跡が現れて続いた。これを尾根線左側に辿ると、随所で東へ素晴らしい展望が広がったが、山頂へと登り勾配が強まると、踏み跡を見失い、幼、低木を分け登ると、行く手に青空が広がって、ポッと山頂に跳び出した。板取村によって整備された山頂広場は荒れていたが、板取村側に開かれた展望は前回と変わらず素晴らしく、広がり始めた青空の向こうに真っ白な穂高、乗鞍、御嶽、そして中央アルプス等が望まれた。ここで昼食。誰もおらず、誰も来ず。それも、ここが藪山だからか。それとも新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛によるのか。いずれにしろ、ぼくたちの藪山登りに、「遭難救助」の四文字はない。「遭難救助を求めるくらいなら、山で死んで来い!」、「救われて、生き延びて、おめおめとその後、山に登れるのか!」と、昔、先輩からそう言われたような・・・。ぼくたちの生のすぐ隣には死があり、生と死の間にあるはずの病院はない。生命よりも名を惜しみ、現実を理想に奉仕せしめ、肉体を夢に従属せしめるこの思想の系譜には、パスカル、ニーチェ、サン=テグジュペリ、三島由紀夫と続くと思うがどうか・・・。


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霧雨降る中を歩き始め、倉地谷川出合から美しい南西尾根を登る。


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ツガ大木脇を通過。


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棚状になってもツガの大木。


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アカヤシオがあるとは思いもよらず・・・。


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巨大な根上がりヒノキ。


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コウヤマキ林立する中を行く。


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シャクナゲもある。


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この辺りが帰路、谷への下降点。


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1172P東側、コゼイ谷の堰堤を俯瞰。


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谷身からコゼイ谷の上流を望む。


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1289P源頭の支谷に取り付くと、すぐ小滝が現る。


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その小滝。


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1289P南西尾根1200mの棚。ここになんと青紐あり、ポッキー氏現る。


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1289Pへと身の丈有余のササを分け登る。


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1289Pの佇まい。


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三角点へ向けて、北へ棚状の尾根に入る。


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ササが消退し、尾根線やや左側に踏み跡現る。


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その踏み跡を辿ると、随所で東側にスポット状に開ける。


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途中、度肝抜くヒノキの老巨木(冒頭の画像)。


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同上。


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急ぎ、山頂へ。


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それでもまたヒノキ大木が現れ、ぼくたちの脚を止める。


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山頂へと登り勾配が強まると、踏み跡を見失い、幼、低木を分け登ると、行く手に青空が広がって来る。


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山頂へ。


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山頂の佇まい。


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下山開始。北東尾根に、かつて板取村が整備した遊歩道を下る。


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管理道から尾根へ。


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倉地谷川を下る。


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あの岩壁を回り込めば、出合の小滝落ち口のはず・・・。


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だが、そうはせず、この小滝の基部から往路の尾根へと高巻に・・・。これが、かなり危なかった。





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