番外・亀沢山 1359M 2等和合 中津川(浪合) 山系・恵那山>亀沢山 2020.8.24.

IMG_5220.JPG
ここが起点、阿南町は大字和合字日影の井上家。


IMG_20200826_0001.jpg
起点(阿南町大字和合字日影/井上邸)・908>924・尾根取り付き>948・890m棚・951>1010・990m棚・1012>1037・1100mコブ・1039>1055・4等宮沢1154.1M・1102>1119・1170mコブ・1121>1151・1250mコブ・1155>1245・2等和合1358.6M・1247>1255・亀沢山北峰(1340m)・1352>1434・1250mコブ・1436>1455・1170mコブ>1512・4等宮沢・1528>1602・890m棚・1604>1613・尾根取り付き・1616>1630・起点


 恵那山が、中津川、平谷、阿智の三市村界に跨る三階山を経て、和知野川左岸に分派した尾根は、下條村、大下條村を山麓としていたことから下條山脈の呼称があるが、亀沢山はその中央に位置する大きな山で、この山脈の盟主である。山頂に埋設された2等三角点は、阿南は和合地籍とあって、その点名は「和合」。だが登山道は極楽峠から一条、下條は入登山神社から二条、整備されているが、和合からはない。
 亀沢山は三度目。初回は1997.10.5.、まだ登山道がないころ、極楽峠から林道を歩いた後、激藪を漕いで往復。二度目は2004.12.23.、八尺山西の峠から極楽峠への縦走中に通過。今回は、和合は日影集落から取り付くと、上部は浪合、阿南境界尾根で往復。
 和知野川左岸、和合は宮沢の北、発電所東側の段丘に開けた里日影には、埼玉から移住して10年になるという井上家があった。ほぼ自給自足の農家で、米を作り、パンやうどん用に小麦、ライ麦を作り、味噌や醤油用に大豆を作り、もちろん諸々の野菜も作り、敷地内にはピザ釜、工作室、音楽室、風呂、便所等々、種々の機能を持ったミニチュア風の小屋が何棟も建てられていたが、すべてこれ、井上家の4人のこどもたちの手になるもので、どの子も皆、遠くをまなざしているような、澄んだ瞳をしていた。トイレは皆、自分用のものがあって自己管理し、畑の肥料とする。特に三男の自流くんは、ぼくたちの孫の遼汰と同じ15歳。石川啄木15歳が、盛岡(不来方)にて詠んだ歌が、瞼の裏の銀色のスクリーンに浮かんできた。「教室の窓より遁げてただ一人 かの城址に寝に行きしかな」、「不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて 空に吸われし十五の心」。この一家の生活ぶりと、ぼくたちの人生の歩み方の余りの差異に、受けた衝撃が、いまだにカルチュアーショックとなって消えないのである(ブログ「きらきらひかる」、「小さ愛さ」参照)。この井上家が今回の起点。
 浪合、阿南境界は、和知野川の川辺からは崖状となって取り付かれず、発電所の東、日影南端から用水路に入って、尾根に取り付いた。右ヒノキ林、左伐採地跡の幼、低木帯の尾根線には、国調の刈り払い道が付いていて、890mで棚となると、左ヒノキ林、右自然林となった。モミ、ツガ主体の自然林の中を登り、990m棚の奥からブナが交じるようになると、右側がヒノキ間伐林となって明るくなった。
 やがて浪合、阿南境界に出ると、そこに4等三角点宮沢1154.1M。境界尾根にも刈り払い道が付いていて、依然、右間伐林、左自然林で行くと、1170m辺り、北西へと落ちる谷源頭が、激しく崩落し、1230m辺りでは、尾根線から左側に岩が累々。
 1250mコブで右に続いていた間伐林が、ようやく分派する南東尾根に遠ざかると、北へ境界尾根は全面自然林となったが、林下は密で丈高の枯れササ。尾根線にはさいわい踏み跡が付いていたが、からだ中汗塗れとあって、うっとおしいことこの上なかった。鞍部から登り返しとなると、1300m辺りでおむすび状の大岩、小岩が三つ連続。1330m辺りには東側にオーバーハングした巨岩。1340mで東へ折れて棚状となると、屋根形の大岩が二つ連続。1360mで境界が北へ折れる所で登山道に出ると、南東わずか先の広場に2等三角点和合が埋まっていた。即、踵を翻し、境界を北へ辿ると、鞍部から登り返した広場で浪合、阿南、下條と三町村境界となった。ここを下條山脈縦走時に通過した時には「前亀沢山」の標柱が立ち、南アルプス、伊那谷、中央アルプスと展望が広大であったが、草木が育ち、冴えなかった。それでもこの北峰とでも言える所で昼食。名のある山で、しかも登山道が整備された山であるのに、誰もおらず、誰も来ず、ぼくたちだけの、静かな山頂であった。


IMG_5224.JPG
尾根取り付きから日影集落。起点の井上家は、右の林の奥。


IMG_5237.JPG
モミ、ツガの森を行く。


IMG_5247.JPG
浪合、阿南境界が西から出合うと、そこに4等三角点宮沢。


IMG_5256.JPG
1230m辺り、西側に岩累々。


IMG_5258.JPG
同上。


IMG_5270.JPG
1250mコブから境界を北へ入ると、ブナ交じりの自然林となったが、林下はうっとおしい密で丈高の枯れササ。


IMG_5280.JPG
鞍部からの登り返しで所々岩現るが、枯れササがうっとおしく、気も漫ろ。


IMG_5284.JPG
同上。


IMG_5286.JPG
2等三角点和合が埋まる、亀沢山山頂。


IMG_5296.JPG
浪合、阿南、下條の三町村界の北峰で昼食後、下山開始。


IMG_5297.JPG
2等和合への尾根。


IMG_5308.JPG
2等和合へは立ち寄らず、標柱「163」の分岐から帰路へ。


IMG_5312.JPG
梢の緑のドームを潜って・・・。


IMG_5315.JPG
1250mコブへ・・・。


IMG_5322.JPG
990m棚からは、ツガ、モミが多くなる。


IMG_5327.JPG
同上。


IMG_5346.JPG
用水路から車道に出ると、向こうから来た井上家長男の双葉くんに出会い、連れ立って起点の井上家まで戻る。


IMG_5347.JPG
これは、風呂。丁度、12歳くらいの長女の笑穫(えがく)ちゃんが、一番風呂に入る所で、15歳くらいの三男自流(じりゅう)くんは、鍛冶小屋の屋根作りに夢中であった。



 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント