番外・高嶺山 1599M 中津川(美濃焼山) 山系・恵那山 2020.5.14.

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地形図で林道の橋の位置が、合川の渡渉点。左岸、右岸ともに岩に打ち付けられた金属製のリングがあり、帰路、それにザイルを通して渡渉する。


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起点(合川湧水園地/通称・福寿の清水/五軒小屋合川橋西詰)・740>822・中電平谷水力発電所・830>923・合川左岸の川原(915m地点)・935>956・合川渡渉点(930m地点)・1005>1050・高嶺山登山口(1000m地点の悪沢分岐)・1101>1145・1240m棚(熊のベッド)・1149>1218・1357P(ベンチ3)・1223>1336・高嶺599P・1413>1447・1357P>1502・1260m棚(ベンチ2)・1508>1535・登山口・1549>1618・合川渡渉点・1632>1632・合川渡渉点右岸・1648>1658・平谷水力発電所>1734・起点


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高嶺山は、中津川、阿智、平谷の三境界を山頂として、中津川、阿知川、和知野川、上村川の四河川の源頭を成す三階山が、上村川の支流合(あい)川と、柳川を分けるように南に分派した尾根にあるなだらかな山である。山頂一帯は平谷村によって公園化され、一角にはハングライダー発進用の草原があって、そこへ至る登山道が、諏訪神社奥から柳川支流の井戸沢と餅振沢とを分けるように付いているが、これは、昔、そこに放牧場があって、麓から牛馬を連れて通った道を、平谷村が整備したものである。
 この山には、何度か登ったが、今回は、五軒小屋から合川を遡ると、悪沢との出合付近から西尾根に開かれた登山道で往復した。これは、ブログ「山だよね」で紹介された、2016.10.14.の記録がなければ、実現できなかったものである。
 起点は、五軒小屋の合川対岸、合川湧水園地(通称・福寿の水)。上村恵那国有林のゲート脇をすり抜け、白井沢合川林道で合川を遡ると、やがてコイダ峠道が左に分派した先の左岸に中電平谷水力発電所。一帯は、まだヤマザクラがちらほらと咲き、春めいていた。林道はさらに奥へと延びていたが、高嶺山は左岸。
 ここは、平谷(発)合川堰堤巡視路橋を渡って、合川を左岸へ。発電所の施設裏から密で丈高のササを分け登ると、わずか先で巻道に出て、これを左に入って右山で巻くと、わずか先で4等三角点大沢1154.2Mからの西尾根に出合った。足元に転がっていたのは、「火の用心 官行造林 中部森林管理局」の立て看板。ここまでは既知。以降、未体験ゾーン。
 尾根を回り込んで自然林に入ると、落ち葉の急斜面に巻道薄く、間もなく支沢を渡ると、疎で丈高のササ原の台地に出て、道が消えた。ここはその縁、西側をササを分けて北進すると、間もなく西下方、崖下に落ち葉の川原が覗き、そこにタイヤが散乱。少ない木立頼りにこの崖を摺り下り、その川原に降り立つと、下流側が崩落地。その下流側にルートを偵察したが、断崖の裾を水流が激しく洗っていた。
 樹林の中に荒れた川原を北進すると、草地の広場。合川では、釣り人あり。その人は、楽しそうにしていたが、ぼくたちは、緊張していた。広場の奥で東からの支沢を渡ると、密で丈高のササが立ち塞がり、これを分け進むと、また草地の広場に出た。ここが、前述の記録の最終到達地点であった。この広場の奥で、合川の水辺へと、ワイヤーに沿って踏み跡が分派。ワイヤーは、おそらく橋の名残。ここで地形図(S.54.12.28.発行5万図「中津川)の林道が、合川を渡っていたのであろうか・・・。畔の小岩には、ロープ用に金属製のリングが打ち込まれていた。
 広場の奥から山道が現れ、これで東からの涸れ沢を渡ると、若い釣り人に出会った。大府の人で、訊けば、なんと、この人が、山主である京都の女医さんの遺志を継いで、高嶺山西尾根に登山道を整備(直近は2年前)したのだとか。直後、立派な石垣脇から草地の広場に出ると、山際にも立派な石垣が・・・。この辺り合川は、凄いゴルジュであった。樹林の中、北東へ山道を行くと、苔生した土管が埋められた沢を渡った先で、崩落によって道が寸断。合川が大きく左曲する部分であった。ここは石ゴロの川原に降りると、褪色した赤ペンキの矢印やピンク紐に導かれて北進し、合川の湾曲が終って北西へ向いた辺りで復活した道に出ると、脇に標柱「合川縦走」。
 以降、道は林道形。間もなく土管が埋められた北東からの支沢を渡ると、その先で西尾根の尻を回り込み、悪沢へと入った。山手には、文字が消えてしまった白柱。頭上には、ミツバツツジが鮮やかに咲いて、枝を差し伸べていた。100mほど行くと、左、悪沢へと明瞭な道が分派し、右、西尾根へは刈り払い道が分派。この先林道形には、ササが疎に生えており、ここが登山口であることを強く主張していた。標高は約1000m。歩き始めて3時間10分が経過し、時刻はすでに10時50分。あとは淡々と比高560mを登るだけであったが、体力も相当程度、消耗していた。
 エネルギー補給して、11時1分、歩き始めると、密で丈高のササの中、北自然林、南カラマツ林の尾根に刈り払い道が続いた。ヤマザクラがちらほらと咲き、1140m辺りからはブナも・・・。そして上部では、ダケカンバも・・・。途中、クマの枯れササのベッド。また途中、刈り払いが不足している所では、路面に生えるササノコを採取しつつ、食べつつ登った。1357Pには板のベンチ(3)。結局、ベンチは四か所で通過すると、旧放牧場に出て、標柱「合川・悪沢。往復登山道」脇から遊歩道に出た。
 遊歩道は横断し、崩れかけた木段を登ると、大展望の草原をそれはそれはゆっくりと登った。北には大川入山と左に笹原が美しい1886P。恵那山は、黒々とした三角形であった。振り向けば、平谷の中心地にそのスキー場。その背後は2等代立で、右は合川山と池の平三国山。彼方に茶臼山。そして設楽の二つの明神山と、重畳たる山並みが広がっていた。山頂にもベンチ。時刻は、歩き始めて約6時間後の13時36分。ここで昼食とした。
 帰路は、渡渉点でロープを使ったが、結果、使わなくても良かった。水勢は弱く、膝まで使って幅約15mの合川を右岸へ渡ると、こちらの岩にも打ち込まれた金属製のリング。脇に「合川を渡る」の標柱が立っていた。この山手が、草地の広場であった。
 さあ、帰ろう。倒木帯で支沢を渡り、樹林の中に山道を辿ると、地理院地図の林道終点で大広場。以降、道が林道となると、間もなく平谷水力発電所の対岸広場に出た。「よかったね~行ってこられて」と、女房ともども喜び合い、「もう来ないからね~」と、上流へと向けてつぶやくと、暮れ泥み始めた合川を、急ぎ足で下った。


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平谷水力発電所の裏から巻道を行く。


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台地に差し掛かると、丈高のササの中に道が消えた。


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この崩落地手前で川原に出て、(へつり巻いて来れなかったか)右奥に覗く合川に偵察に出る。


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その合川の下流側への偵察。


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川原を上流に向かうと、すぐ広場に出る。


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荒れた川原をさらに上流へ。


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また広場に出ると、合川に渡渉点。ここがブログ「山だよねえ」の記録の最終到達地点で、レイさんは戻り、高嶺山を登り返した。


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ここにロープを通すためのリングがあったが、これは対岸にも。


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この先で、高嶺山西尾根に登山道を整備したと言う、大府の人に出合う。


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この辺り、合川はゴルジュ。


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同上。


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直後、この立派な石垣脇を登ると、草地の広場に出て、山手に立派な石垣が・・・。


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崩落で道が寸断されると、川原に降りて北進。これは、下流側を見たもの。


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頭上でミツバツツジが咲く、復活した林道形を行く。


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登山道脇に、ブナ三姉妹。


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登山道は、前半急勾配で、後半なだらか。


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そのうちダケカンバも・・・。


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モミも・・・。


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やがて遊歩道を横断すると、崩れかけた木段を登る。


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木段から草原へ。


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北に恵那山から右へ1886P,大川入山。恵那山の手前は鯉子山。その手前は来見山北東鞍部。


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山頂ベンチから南を見る。正面に合川山。左に平谷スキー場。その奥が、2等代立(萸野山)。


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大展望の中、草原を下る。


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遊歩道の路傍に立つ、この標柱脇から西尾根で合川へ。


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ロープを曳いて、合川を渡渉したが、水深も水勢もそれほどでなく、拍子抜け。普段は、もう少し深いらしく、ロープ必携。ただし、5mmより太いと、リングの穴に通らないかも・・・。


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渡渉点右岸。ここの岩にもリング。その脇に「合川を渡る」の標柱があった。


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山手わずか先で、この草地の広場に出る。右の岩の右脇からここに出た。


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広場奥から倒木帯。慌てた。


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ここから道が復活。やれやれ。


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地理院地図の林道終点は、大広場。ここから林道となると、間もなく往路の発電所に出た。








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