登気野山 911M 3等 佐久間(中部) 山系・茶臼山>白倉山 2000.9.3.

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三輪市原から登気野山。


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起点(602P/大字浦川字新造の内藤邸)・818>846・864P南西尾根640m鞍部・901>1021・864p北西鞍部>1030・864P・1215>1239・点名登気野911.0M・1439>1530・864P南西尾根640m鞍部・1557>1620・起点


 登気野。この美しい名の山は、天竜川中流右岸に聳える1等三角点峰白倉山の西の尾根続きにあるが、山容も美しく、どこから眺めても、大抵美しい三角形をしている。
 この山の北麓に出馬(いずんま)が、南麓に新造があって、地図ではこの二つの集落を結んだ峠があったようだが、現在の様子が不明とあって、短い方の新造から往復した。だが、それはその峠道ではなかった。
 三輪は横引から相川を遡り、途中でひとつ峠を越して支流奥山川の源流に出ると、「清流と夜空の美しいシャクナゲの里」と古い案内板が架かる吉沢。この奥で白倉渓谷へと道を南に分けると、清流奥山川のゴルジュ吉沢峡。これを抜けて、支沢を東へ遡ると、漸く最奥の里新造。
 車道が突然民家の前で終わって途惑っていると、丁度そこへその民家から、山仕事に出掛けようとするおじいさん。登気野へ登りたい旨を伝えると歓迎されて、藪に埋もれた峠道ではなくて、別の道を詳しく教わったが、彼は、「登気野山」と呼んでいて、「昔は木立ちが低くて、すごく展望が良かったが・・・」と言うと、虚空にまなざしを馳せて懐かしんでいた。役場の話では、新造には随分昔から人が住んでいない、ということであったので、冬、彼はここにいないのであろう・・・。
 車も停めさせてもらい、そのまま庭先を西へ通り過ぎると、白壁の土蔵脇から山手へ一段上がり、廃屋となった二軒の民家の庭先を西進すると、石段を下って沢沿いの山道に出た。眼下に滑を眺めながら、小沢の左岸を登ると渡渉点。窺うと、下流側はさながら天然の滑り台のようで、50m程の美しい滑滝であった。「赤目四十八滝よりもズっと良い!」と、同行の須崎さん。ミズヒキ、ヤマジノホトトギス、ヤマアジサイ等々、咲くのを見ながら常緑樹主体の自然林の中、所々で桟橋が架かる山道で巻き、もう一度小沢を渡って、ヒノキ林の中を巻き登ると、涼風吹き抜ける640mの鞍部で、864Pからの南西尾根に乗った。向こう側が伐採地となっていて、北西に高々と明神山。
 右に入ってヒノキ林の中、尾根を北東に登ると、間もなく藪っぽくなり、道も青息吐息となった。そのうち南側がイバラ交じりのススキの大斜面となると、行く手に指呼の間となった864P。ところがぼくたちは、740Pの尾根を登っていると思い込んでいて、それを山頂だと勘違い。踏み跡が明瞭な山道となり、ヒノキ林の中を右山で巻き登ると、四叉路で864P北西尾根に乗った。当然、右が山頂だと思っていたぼくたちは、常緑樹主体の自然林の中、南東に一段急登すると、864Pに着いた。南側は、あのススキの大斜面。展望は広大で、正面に天竜市最高峰の帚木山。彼方には、船が浮かぶ遠州灘。そして浜名湖と三河湾。さらに霞む渥美半島の山々。だが、どれだけ探しても、三角点が見つからなかった。そこでぼくたちは言い合った、「あの伊那の三界山のように、きっと地面に埋もれているんだわ・・・」と。昼食後、南東尾根に散策に出た。振り向くと、ぼくたちの山頂の奥に、さらに高い山が見えた。胸騒ぎがした、もしかしたら・・・あれが、登気野・・・。同定すると、それが、登気野であった。「慌てるなよ、まだ時間があるから!」と須崎さん。
 急いで向かった。往路の四叉路を過ぎるとすぐ鞍部。西、ヒノキ林、東、常緑樹主体の自然林となった尾根を北西にゆるゆる登り、そして明るくヒノキ間伐林となった広く、平坦な尾根を辿り、最後に北へ一段急登すると、「ああ良かった・・・」、そこに3等三角点登気野。分派するどの尾根も急勾配で、登気野の尖峰ぶりを窺わせた。見回せば、一帯はなんと、ブナ交じりの自然林。散策に出てみたが、特に北尾根には、滑らかな落ち葉の林床の、ブナ主体の美しい自然林が続いていた。「360度の大展望やぞ、奥茶臼、深南部、塩見、大沢岳も見えるぞ!」と、傍らのブナ大木に、7,8m辺りまで攀じ登った須崎さんの声が、降って来た。
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起点の内藤邸前。
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渡渉点から下流側の滑滝を俯瞰。
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864P南西尾根の伐採地から明神山。
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同上ポイントから、行く手左奥に登気野。
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864Pから南に天竜市最高峰の帚木山。
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同上ポイントから南、山並みの彼方に遠州灘、浜名湖、三河湾、さらに渥美半島。
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登気野山頂の佇まい。

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