秘境小黒山 770M 時又(山田河内) 山系・赤石岳>鬼面山 2020.5.2.

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山間僻遠の地小黒山(おぐりゃま)が、無邪気に歌い暮らした山村であったのは、いつの日のことか・・・。


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起点(漆平野610mの切通し)・910>933・715P南直下>955・継石塔(700mの広場)・957>1012・690m鞍部・1106>1128・770mコブ・1131>1200・691P>1206・廃集落小黒山最奥人家・1255>1400・起点


 秘境小黒山(おぐりゃま)は、伊那山地の主稜金森山が、千代峠南で万古川の支流栃中川の右岸へ、鍵懸山を経て分派した尾根にあり、現在、770mコブの北西麓に三軒、西麓に二軒、地図に人家記号が表記されている。それらは、ことごとく廃屋で、山間僻遠の地小黒山が、無邪気に歌い暮らした山村であったのは、いつの日のことであろうか・・・
 この村には、泰阜村は温田(ぬくた)から、万古(まんご)隧道を潜って万古川を遡り、漆平野(しっぺいの)を抜けた所から尾根に取り付くと、古道で715P,770mコブ、691P経由で入り、帰路は地図に表記された村道を下って起点に戻った。もっとも途中、小城頭(こじろあたま)往復の計画があったが、770mコブ東の鞍部からのルートが危険で辿ることができず、3等三角点門石833.9Mすら踏むことが叶わなかった。
 漆平野から左折右曲しつつ、尾根に絡んで村道を登ると、580mコブ北東鞍部の三叉路に、比較的新しい標柱「(左)小城頭登山道」。ここで右、東へ車道を分けて左、北へ入ると、わずか先に同じ仕様の標柱「小城頭登山口」。ここから東へ左山で登山道が入っていたが、これはパス。さらに村道で右曲左曲、右曲左曲して高度を上げると、展望の伐採地を掠めた先、南西尾根の切通し、610m地点の路肩スペースがぼくたちの起点。
 歩き始め、小黒山への村道を右山で数十メート行くと、山手に分派する古道を発見。春とは言え、万物は枯静に帰して人語は絶え、飛ぶ鳥も見ず、、独り天女でも囁くような風が、タンネの古木の梢を吹き渡る森の中を歩いて行くと、古道は尾根に絡んでゆったりと続き、些細なコブもことごとく巻き、715Pも同様にして巻いてしまった。古道はどうやら北面に遠ざかったのであろうか、以降、道は左山で踏み跡化し、南東尾根を回り込み、棚でまた尾根に戻ると、左後方から有力な巻道が出合った。棚を北東へ辿った先、登り勾配が出る所で、また左後方から林道並みの道が出合うと、そこに二つの石塔を縦に合体させた継石(づいせき)塔があり、傍らに文字が消えかかった標識「小城頭」。
 ここからまた左山の巻道を行くと、南東尾根を回り込んだ先から木立疎な落ち葉の急斜面に、けものみち同然の巻道が続き、これで恐る恐る770mコブを東へ巻いてしまうと、690mで険悪な鞍部となった。北側は激しく崩落し、南側は落ち葉の急斜面。行く手は壁同然で木立疎な、斜面状の尾根。そこに左山でさらに薄い巻道が付いていて、これに入ってなんとか辿ってみたが、左曲、右曲、左曲して高度を上げた所で危険を感じ、鞍部まで戻った。
 美しい自然林の中、尾根を西に登ると770mコブ。伐採後、十数年であろうか、低、中木林の中、尾根を北に下り、北西に棚を辿ると、小屋跡がある691P。小尾根を南に下ると、間もなく祠脇から小黒山最奥の廃屋に出て、その東側でカヤトに延びる廃村道に出た。ここで昼食。
 下方、上方に一軒ずつ廃屋を見て、南に明るく開けた村道を行くと、やがてまたカヤトとなって西へ明るく開けた斜面状の尾根に廃屋。上の廃屋には白壁の土蔵が・・・。もの悲しくも懐かしいこの廃屋脇のカヤトで、万古川対岸に鳴神山(大畑東の4等671.6M)を眺めながら、ワラビを少し採取。
 ハルリンドウが群落して咲く村道を行くと、715Pの北北西尾根を回り込んだ先で、左後方へ林道並みの道が分派。これが往路、継石塔で出合った林道であろうか。715P北西面の壁は、オーバーハングしていたが、道は健在。ほっと胸をなでおろした。


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古道へ。


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人語なく、飛鳥なく、万物枯静に帰して、独り天女でも囁くような風、樅の梢を吹き渡る森の中を行く。


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同上。


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何やら石仏が・・・。


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その石仏は、馬頭観音。となると、この古道は、かつて小黒山と漆平野、あるいは上栃城と漆平野を結んだ道か・・・。


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尾根が広場状に広がると、左後方(画像では右後方)から林道並みの道が出合った。


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すると広場の奥(画像では手前)に、珍しい継石塔。これは、二人の武士の墓石二つを縦に繋いだ元禄年間のもので、施主は、(伊部高夫さん調べによれば)木下七右衛門さんだとか・・・。


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ここから心細い巻道なるが・・・まだまし。


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険悪な690m鞍部。ああでもない、こうでもないと、ここに結局54分間滞在した後、退却した。


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危険につき、690m鞍部へと戻る。


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690m鞍部から770mコブへ。


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北へ下ると、北西へ棚状になる。


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小黒山最奥人家付近で昼食後、カヤトに村道を辿る。右上が越えて来た770mコブ。


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西へカヤトとなって開けると、また廃屋二軒。白壁の土蔵がある廃屋脇から西、万古川対岸に鳴神山を望む。


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その廃屋。


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村道脇には、ハルリンドウが群落して咲く。


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車中の人となると、途中、標柱「小城頭」脇から登山道に少し入ってみる。


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村道から漆平野を俯瞰。


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